2017年5月23日 (火)

ブライトリングのDC-3

Dc3スイスの時計・精密機器メーカーであるブライトリング社が、古典機のダグラスDC-3で、ワールドツアー・キャンペーンをしています。
日本に立ち寄り、熊本、神戸、福島を訪れます。
キャンペーンの一環として、震災復興を応援しようということでしょうか。
残念ながら東京には寄らないようです。

1935年生まれ(私より年長!)のこの飛行機は、総計16000機以上も作られ、日本でもライセンス生産されました。
まだ世界中で多数が飛行可能だそうです。
古い飛行機をフライアブルに保つことは、費用だけでなく大変な苦労を伴います。
例えば消耗品であるタイヤ一つをとっても、同じ規格のものを入手するだけでも大変です。

Dc3_2DC-3は、当時の最新技術を駆使したわけではありません。
平凡ながらすべてにバランスが良く、丈夫で故障が少なく、信頼性の高いものでした。
速度が遅く足の短いDC-3で、世界一周するのは、関係者は大変なご苦労でしょう。
最新装備も追加されたでしょうが、自動操縦までありますかどうですか。
お気づきかも知れませんが、窓が四角いのは機内が与圧されていないためです。

私はインドネシア赴任中、機会があってこのDC-3を、しばらく操縦させてもらったことがあります。
素直な操縦性でしたが、ふわふわしていて、風に弱そうな感じでした。
ブライトリングはDC-3のほか、古典4発機のロッキード・スーパーコンステレーションも保有しているそうです。
航空に対する情熱というか、層の厚さを感じますね。

Dc3_3写真はホームページから借用しました。
コックピットは、円型の操縦桿はそのままですが、アナログ計器に交じって、ウエザーレーダーなども見られます。
ピッチレバー、スロットルレバー、ミクスチャーレバーなど、双発機でもこれですから、4発機となったらもう大変!でしょう。
現在では多発機でも、自動電子制御になっていますが。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017年5月20日 (土)

おでこ・・・第88作 テンス

9イラやシイラとともに、おでこ魚の代表です。
あるお魚博士によると、これを知ってたら達人級とか。
イラの怖い顔とは異なり、愛嬌のある何となくマンガチックな顔です。
本人?は大真面目なのでしょうが。
水族館にもなかなかいなくて、水中ではこんな姿でしょうか。34

第86作まとうだいは力作でしたが、あまりにも写真ぽくなりまして、イマひとつ面白くありません。
88その反省から今回は想像をたくましくして、〝自分の絵”風にしたつもりです。
泳いでいる姿の写真がなかなかないので、海中の姿を想像して描きました。
実物は30㎝くらいです。食用にするところもあるらしいのですが、あまり美味しくはないとか。

写真は背景なしの完成品と彩色ステップ-1、第34作イラ、実物(ネットより借用)です。88_1

完成品は例によって、フォトにアップしてあります。
よろしかったら、どうぞお立寄り下さい。
http://rusmina-2.cocolog-nifty.com/photos/pcsuisai/88.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月15日 (月)

日記のようなもの・・・湘南ミニ散歩・鎌倉



5月15日(金)歴史講座が15時で終わった後、フラリと海を見に行きました。
それと生シラスを食べにー。

その1 歴史講座

戦国史最前線「徳川家康編」2回目の講師は、共立女子大M准教授で、話は面白いのだが内容もテキストもボリュームあり過ぎ。
90分の講義でA-4を11枚!しかも細かい字でぎっしり。
当然駆け足になる。受講生は講師より年配のシニアが多いのだが、あまりソンタクはしていないらしい。

その2 鎌倉

20170512新橋から横須賀線で鎌倉へ。
小町通りは相変わらずの人出で外国人が多い。
画廊をのぞいて、リニューアルされた八幡宮の表参道「段かづら」に立ち寄る。
すっかり綺麗になって、ここも外国人が多い。

その3 池田丸

20170512_2江ノ電で腰越に、ここまでが鎌倉市。
腰越漁港真ん前の釣具屋池田丸の2階食堂。Photo
素朴な店だが魚は美味かった。
生しらすはあるにはあったが、鮮度イマイチ。
お刺身定食はワラサ、クロダイ、タチウオ、すずきで、ここは全て天然もののはずだが、どうもイマイチ。
Photo_2真正面に暮れなずむ江ノ島を見て、地酒吟醸湘南。
可も無し不可も無し。
素朴は相変わらずだが、お値段はめっぽう高くなった。
もう来ることもないだろう。

江ノ電で藤沢に出て、湘南新宿ラインのグリーン車で爆睡して池袋。
東上線のTJライナーで帰りました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月10日 (水)

若夫婦を交えて飲み会

2連休のある日、近くの家族同士のお付き合いのS氏からお誘いがあった。
つい先日家族旅行したばかり。
「次女夫婦がパリから帰国したので、飲みませんか」

今日は休肝日の予定だったが仕方なく?、夫婦でホイホイと参加。
S氏の次女と私の息子は小中と同級生で、長女と娘も同級。
パリ在住は4年半になるそうで、次女は元JALのCA。
ご主人と会うのは二度目だがホッとするお人柄。
テッちゃんで、夫婦でヨーロッパの鉄道を乗り歩いたそうだ。落語も大好きとか、話せる―。
JALパリ支店総務部長は、適任だったことだろう。

85会場は駅前の和風居酒屋にしたが、彼はなかなかイケるクチで、若奥さんも良く飲む。
酒は芋焼酎の一刻者。S夫人はビール、ウチの奥さんは白ワイン。アタシは地酒の冷酒。

二次回は例によってカラオケ。
「南国土佐を後にして」から始まって、いやはや良く騒いだ。
若夫婦も乗ってたが、彼はカラオケに慣れてる。
帰国祝いに私の近作「のどぐろ」を、額装して進呈した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月 5日 (金)

MRJ パリエアショーへ

Mrj_2来月フランスで開かれるパリエアショーは、世界最大のエアショーであると同時に、世界最大の航空機ビッグビジネスの場でもあります。

このショーにMRJと海上自衛隊のP-1哨戒機が、地上展示で出展されることになりそうです。
三菱航空機は「出展の方向で検討中」としていますが。
P-1は川崎重工製のジェット4発大型哨戒機で、外国から欲しがられているとか。エンジンは石川島製です。
*

P12MRJは計画中ながら、3号機をANA塗装にしてアメリカから持ち込むようでP11
す。
ビッグビジネスの場で、さらに受注(現在427機)が伸びると良いですね。
国内ではMRJ-70(70席)の製作も進んでいるようです。

これに先立ちMRJは、アメリカ・フロリダの空軍基地にある試験場で、極寒(-40℃)と酷暑(+50℃)のテストを行いました。
極限状態で、各機器や装置の作動を確認するものです。

Photo写真は;-
MRJ2号機(ネットより借用)
P-1対潜哨戒機(海上自衛隊HPより)
子供の日に巨大なこいのぼりを吊り下げて飛行する、ツエッペリンNT飛行船(帆走子撮影)・スポンサーは自動車メーカーのBMW

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月 2日 (火)

最愛のダンナ様に感謝と愛情を捧げる会

このタイトルにわが女房殿は「ザァけるんじゃねぇ」
要するに恒例の、S氏ご夫妻との家族旅行で、今回は私が幹事。
幹事の職権?で、私の趣味を押し付ける旅となりました。

東京からは日帰りの行楽地である、三浦半島三崎を二泊三日で、のんびり海を楽しもうという、何とも贅沢な企画。
個人旅行は割高ですが、こんなツアーはありません。

Photo_3わが街の駅から一回の乗換え(横浜)で、玄関口の京浜急行三崎口駅、およそ2時間強。
便利で早いのですが通勤電車ですから、あまり旅の気分はしません。
それでも横浜からの快速特急は、クロスシートで快適でした。

今回は宿はインターネットで直接予約。ホテル側も旅行会社に払う手数料が不要になりますから、ネット予約限定でいろいろ特典を付けます。
フルに利用しました。
例えば初日は京急ホテル油壷観潮荘で、すぐ隣のマリンパーク水族館入場券付。夕食はアワビの踊り焼き付。

Photoそれにしても油壷は寂れましたね。かつては三崎観光のハイライトでした。
またヨットマンの聖地でもありました。
素晴らしい眺望は変わりませんが…。
馬のように大きなグレートデン種の犬を連れた人がいました。
よく躾けられていて見事な風格、飼主さんも得意そうです。

翌日は城ケ島と三崎へ。以前は車でしたが今回はバスで。
今回は奥様方のご希望で、磯歩きがテーマ。
城ケ島の磯で、食べかけのアイスクリームをトンビにさらわれました。目が良いんですねー。
三崎では海中観光船でお魚ウオッチング。
楽しかったけど、海中のPhoto_2透明度はイマイチ。房州館山の方がグーです。
三崎の街はマグロ一色で、いたるところマグロだらけ。

三浦海岸のホテル・マホロバは大型で豪華なリゾートホテル。
部屋はスイートタイプで、キッチン付。今までのどこよりも広い。
ホテルには珍しく、売店の酒やビールの安いのが、何より有難い。
ここもネット予約特典で、飲み放題とアワビの踊り焼き付。付属の入浴施設の入場券も付いてます。

天気に恵まれ、三日目は荒崎シーサイドコースの磯歩き。
まだ子供たちが小学生のころ、磯づたいにタカタカ歩いて、バーベキューをしたっけ。
あのころは元気で若かったー。
今回の出色は、この磯のトンビ。もちろん天然もの。
奥様方がおせんべいを食べてたら、袋ごとさらって行った。
そこらにまいたら、いっぱい寄ってきました。
立ち去るときは、上空を舞って「ごちそうさまー」と見送ってくれました。

三崎口駅ではテレビ旅番組のロケをしていました。名前は知りませんが、まだ若いよく見るタレントです。
予定変更で、どうせ乗り換えるから、横浜中華街に寄ることにしました。
ここも久しぶりです。
台湾料理で早目の夕食にしました。
ここからわが下車駅まで、始発直通乗り換えなしで帰れます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月27日 (木)

日記のようなもの・・・ある美術展

その1 新日春展

Photo

古い友人で関西在住の、若手女流日本画家から招待状を頂いた。
久々に東京の美展に入選したので、お越し頂けたら嬉しいですと。
日本画と洋画は、主に素材の違いであるらしい。
行かにゃぁなるめぇと最終日の24日、上野の都美術館に出かけた。
この美展は撮影自由なのも嬉しい。
ボリュームもさることながら、作品のグレードが高い。
「アフリカン・ドラムズ」は、まさしく彼女の絵だ。
もう一つは印象に残った「マリンスノー」という、オウムガイを描いたもの。
楽しめた。
*
*

その2 クルーズトレイン

昨日のTVニュースで、JR東日本が5月1日から運行する、クルーズトレイン四季島が紹介されていた。
最上級のスイートには、何と列車内にヒノキ風呂まである。Photo_2
コースと客室にもよるが、最高は一人115万円。
すでに来年3月末まで完売とか。
私はテッちゃんだが、これに乗るくらいならクルーズ船にする。
だって鈍行に乗っても、沿線風景は同じだから。
*

その3 大臣辞任

政治の話はしないのだが、ある大臣が辞任した。
させられた、と言った方が良いかも。
言っていることは判らぬでもない。
東日本地震が首都圏だったら、被害はもっと甚大・・・は、誰でも思う。
でも、この大臣は尊大で、言葉使いを知らない。ましてや二度目ともなれば・・・。
しかし、言葉尻をとらえて責め立てる、野党やマスコミも知恵がない。
もっと本質を、真剣に議論して欲しいものだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月23日 (日)

左ひらめの右カレイ・・・第87作まこがれい

87
獰猛でおっかない顔のヒラメの方が、描くのに魅力があったのですが、ただ右向きにしたかっただけ。
かれいもひらめも幼魚の内は、普通に泳いでいて目も両側にあります。
思春期の頃?から、片方の目が移動して裏表がはっきりします。
海底に横たわり、こう描くしか方法がありません。871



ひらめは舌平目くらいであまり種類はありませんが、かれいは多くの種類がおり、マコガレイはその代表格です。
Photo
大変美味ですが、お刺身はひらめに比べて、やや淡白かも。
写真はヒラメの顔(つい先日撮影したもの)と制作途中、それに彩色完了で、白い斑点は無い個体もあります。

完成品はアルバムにアップしてあります。
よろしかったら、どうぞお立寄りを。
http://rusmina-2.cocolog-nifty.com/photos/pcsuisai/87.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月15日 (土)

日記のようなもの・・・下町ミニ散歩・上野公園

その1 歴史講座

NHKとJR東日本の共同企画「戦国史最前線」の徳川家康編が、4月7日にスタート、9月までの半年間で毎月1回。
主任講師は共立女子大の堀新教授。受講生は歴史好きなシニアおよそ20名。場所は青山のNHK文化センター。
初回は家康側から見た桶狭間の戦い。面白かった。
豊臣秀吉編、織田信長編と続けば、出ない訳には行かない。

その2 お花見

上野公園は桜が満開で、まさしく見ごろ。
そこここで宴たけなわだが、ひところの様な傍若無人な酔っ払いは、あまり見かけなくなった。
足が痛いのと雑踏に辟易して、東京都美術館を訪れた。
このあたりまで来ると、混雑も収まってくる。
「モダンアート展」に入ってみた。
抽象画も好きだが、いささか斬新過ぎてなじめなかった。

その3 航空発祥記念館

C464月13日(木) 埼玉県所沢市にある航空発祥記念館を、久方ぶりに訪れた。
航空公園の桜はいささか盛りが過ぎていたが、館内はすいていて楽しめた。
1階ホールには沢山の歴史的な航空機が展示されているが、富士重工製のジェット練習機T-1Aは、レプリカの97式戦闘機に代っていた。
本館の前に展示されている、カーチスC-46コマンド輸送機は、私が初めて乗った飛行機で懐かしい。よく手入れされているようだった。

写真は都美術館全景とチケット、彫刻のようなもの?

Photo


Photo_2Photo_3



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 9日 (日)

ヘリコプター・エッセイ(67)

67_2
日本唯一のヘリコプター専門誌「ヘリコプター・ジャパン」(発行㈱タクトワン)に、連載記事を執筆して、もう67回になりました。
警察や消防など公共用ヘリコプターを中心にした、プロ向けの雑誌ですが、今回は判り易い内容ですのでご紹介しましょう。
B-5版2ページの記事です。2017年2・3月合併号に掲載されました。
著作権は私が保有し、編集部の了解は頂いておりますが、無断転載などはご遠慮ください。

写真はその記事(本名で執筆しています)、初代S-76A(副操縦席が私です)、大阪舞洲ヘリポートを離陸するSA365Nヘリコプターで、私が撮影したものです。
*
*

         ****************************
       「取材中のヘリは何故脚を降ろす?」

        *** ヘリコプター引込脚のあれこれ ***
*

 ある人からこんな質問を受けました。「取材飛行中の引込脚のヘリコプターは、必ず脚を降ろしていますが、何故ですか」
 これは大変良い質問です。案外クルーでないと判らないかも知れません。
 信じにくいかも知れませんが、ヘリコプターに限らず、引込脚の機体で着陸時に脚を出し忘れて胴体着陸する例は、意外に多いのです。
 今回は脚の出し忘れに限らず、航空機の引込脚にまつわるあれこれです。

       **********************************
*

 毎年正月恒例の大学対抗箱根駅伝、ドローンが普及しているとはいえ有人ヘリコプターが活躍していて、雄大でリアルな迫力ある画面を楽しませてくれます。
 低空低速で取材と生中継をしている機体は、当然ながらテレビ画面にはあまり登場しません。
 マラソンや駅伝に限らず、捜索救助などでも低空低速飛行している引込脚のヘリコプターは、例外なく脚をダウンさせています。
 これは何故でしょうか。

 以前ですが石川県小松空港で、航空自衛隊のF-15戦闘機が胴体着陸したことがありました。
 この時の操縦士は指導教官で編隊長の、ベテランパイロットです。機体に特に不具合は無く、原因は脚の出し忘れ。幸い大事にはなりませんでした。

 私は一時期、岩手県の花巻空港で勤務していたことがあります。
この時プロペラの小型単発機(ビーチクラフトだったと思います)が、ランウエイに胴体着陸しました。
 これも原因は脚の出し忘れ。乗員に怪我はなく、火災も発生しませんでした。
私は空港事務所からの依頼を受けて機体を調査しましたが、ギアレバーはアップのままです。

 ヘリコプターでも接地して見たら、いつもより低い事に気が付いて再浮上し、改めてギアダウンして着陸した実例を知っています。
ヘリコプターでは脚が出ていないで着陸したら、転倒して大事故は免れません。
 このように、着陸時にギアダウンを忘れて胴体着陸した事例は、結構あります。

 固定翼機ヘリコプターを問わず、引込脚の機体では脚の出し忘れ防止のため、二重三重にもアラート(警告装置)を設けています。
 もちろん飛行規程には着陸前点検が規定され、チェックリストも備えられています。
どんな警告装置があるのでしょうか。

S76 機種によって多少の違いはありますが、私の経験したシコルスキーS-76とアエロスパシアル(現エアバス)AS365ヘリコプターを例にしてお話しましょう。
 まず共通しているのは機速が規定以下(S-76は40kts、AS365は55kts)になると、計器盤に独立したコーションライトが点灯し、警告ブザーが鳴ります。
 この音はヘッドセットにも入り、通常はコックピットからは消せません。ちょっと驚くくらいのかなり大きな音です。
 整備上の必要などで、不作動にするには電気室のサーキットブレーカーで切ります。
 固定翼機のある機種では、さらに操縦桿に振動を与えて操縦士に警告します。

 これほどの脚忘れ防止策がなされているにもかかわらず、出し忘れ事故が発生するのは、基本を守ること、つまりプリランデイングチェックがいかに大事か、がわかります。
 さらに最新のGPWS(対地接近警報装置)も、装備されていれば作動するでしょう。

 S-76では計器盤上に独立して3個のグリーンライトがあり、ギアダウンしてロックされると点灯し、ギアアップして途中経過時は点滅し、格納されアップロックすると消灯します。
 AS365は独立した計器の中に、下向きの3個の矢印ライトとオレンジのライトがあり、同様にダウンロックするとグリーンの矢印が点灯します。途中ではオレンジが点きます。

 着陸前点検項目はそれほど多くはありません。その中に“ギアスリーグリーン”とあるのはそのためです。
 通常は副操縦士又は整備士がチェックリストを読み上げ、機長が確認します。

 ここまで見てくると、低空低速の機体が脚を降ろしている理由は判りますね。
 脚上げしていると警告ブザーが鳴り、交信に支障きたすからなのです。当然ギアダウンすれば警告音は止ります。
 これは案外クルーでないと判らないかも知れません。

 逆に脚が出なかったら、これは怖いです。
 私がS-76Aで経験した実例をご紹介しましょう。あるVIPの専属クルーをしていた時のことです。

 VIPを乗せて新潟県の場外離着陸場に着陸しようとした時、左のグリーンライトが点きません。
機長はゆっくり旋回して時間を稼ぎ、私は何度かアップダウンを繰り返しました。
ギアレバーを握る手が、汗ばんできたような気がします。
 警告ブザーは鳴らないのですが、やはりランプは点きません。
地上からは脚は出ているが、ロックされているかどうかは判らないと言います。
 何度か繰り返すうち、ダウンしたらスコンという感じで点灯しました。
着陸してVIPが去ってから、どっと疲れが出たのを覚えています。
 もちろん帰投後徹底して調べたのは、言うまでもありません。
結局左のライト自体の接触不良でした。

As365n 引込脚に関して、あわや大事故になるところだったもう一つの経験があります。
 着陸前点検項目の重要な一つに、パーキングブレーキOFFの確認があります。
 SA365N(SAはアエロスパシアルの前身でシュッドアビエーションの略)で、大阪八尾空港に着陸の時でした。

 プリランデイングチェックで、パーキングブレーキオフと読み上げた私は、接近してきた小型機に気を取られ、機長がOFFを確認したと思っていました。
 機長は滑走路に滑走着陸しましたが、ブレーキが効いていたため大きくつんのめり、危うく転倒するところでした。
 機長はとっさにピッチレバーを引いて浮揚させ、私はブレーキレバーを解除し、正常に着陸しましたがまさしく危機一髪でした。
 これも基本をおろそかにした、慣れによる注意不足の他はありません。

 どちらも息の長いヘリコプターで、S-76は私の当時はA型でしたが最新型はD型となり、SA365NはAS365N3に発展して、現在も活躍しているのはご存じの通りです。

                                       (了)     2017.03.07

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«この歳でスカウトされた!